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GL膵癌診療ガイドライン 2022年版 第6版
ニュートピックス
・切除可能膵癌に対する術前補助療法として,ゲムシタビン+S-1併用療法の有効性が証明された.
・ゲムシタビンベース治療後の2次治療として,リポソーマルイリノテカン+フルオロウラシル+レボホリナート併用療法が適応承認された.
・生殖細胞系列BRCA遺伝子変異陽性の治癒切除不能な膵癌に対し,白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法後の維持療法としてオラパリブの適応が承認された.
治療のポイント
・遠隔転移の有無および局所進展により,切除可能,切除可能境界,切除不能局所進行,遠隔転移の病期分類に応じた治療選択が行われる.
・Stage 0以外のすべての病期で化学療法が必要となるが,病期により推奨される薬剤やレジメンが異なる.
◆病態と診断
A病態
・膵癌は膵管上皮あるいは膵実質から発生する悪性腫瘍であり,ほとんどが浸潤性膵管癌である.2009~