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GL膵癌診療ガイドライン 2022年版 第6版
ニュートピックス
・切除可能膵癌に対する術前補助療法として,ゲムシタビン+S-1併用療法の有効性が証明された.
・ゲムシタビンベース治療後の2次治療として,リポソーマルイリノテカン+フルオロウラシル+レボホリナート併用療法が適応承認された.
・生殖細胞系列BRCA遺伝子変異陽性の治癒切除不能な膵癌に対し,白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法後の維持療法としてオラパリブの適応が承認された.
治療のポイント
・遠隔転移の有無および局所進展により,切除可能,切除可能境界,切除不能局所進行,遠隔転移の病期分類に応じた治療選択が行われる.
・Stage 0以外のすべての病期で化学療法が必要となるが,病期により推奨される薬剤やレジメンが異なる.
◆病態と診断
A病態
・膵癌は膵管上皮あるいは膵実質から発生する悪性腫瘍であり,ほとんどが浸潤性膵管癌である.2009~2011年に診断された膵癌の5年相対生存率は10%程度ときわめて予後不良である.
・膵癌の初発症状は,腹痛,黄疸,糖尿病の増悪,腰背部痛,食思不振などであり,特異的な症状はない.
・膵癌のリスク因子として,家族歴,遺伝性膵癌症候群,糖尿病,肥満,慢性膵炎,膵管内乳頭粘液性腫瘍,膵嚢胞などが挙げられる.
B診断
・診断のファースト・ステップは,膵酵素/腫瘍マーカーと超音波検査であり,血中膵酵素としてアミラーゼ,リパーゼ,エラスターゼ1,腫瘍マーカーとしてCEA,CA19-9,Span-1,Dupan-2などが用いられる.
・超音波による異常所見あるいは腫瘍マーカーの上昇を認めた場合は造影CTあるいはMRI(MRCP)による精査を行う.
・可能な限り組織あるいは細胞診による確定診断をつける.
◆治療方針
切除可能,切除可能境界,切除不能局所進行,遠隔転移の病期に応じて治療を選択する.
まず切除適応の有無を検
関連リンク
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- 治療薬マニュアル2023/生理食塩液《生理食塩液》
- 治療薬マニュアル2023/(合剤)テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤《ティーエスワン》
- 治療薬マニュアル2023/オキサリプラチン《エルプラット》
- 治療薬マニュアル2023/レボホリナートカルシウム《アイソボリン》
- 治療薬マニュアル2023/イリノテカン塩酸塩水和物《カンプト トポテシン》
- 治療薬マニュアル2023/フルオロウラシル《5-FU》
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- 治療薬マニュアル2023/エルロチニブ塩酸塩《タルセバ》
- 治療薬マニュアル2023/イリノテカン塩酸塩水和物《オニバイド》
- 治療薬マニュアル2023/オラパリブ《リムパーザ》
- 今日の治療指針2023年版/小細胞肺癌
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