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GL肥満症診療ガイドライン2016
治療のポイント
・BMIが25以上で体脂肪量の過剰な増加に伴う健康障害を有しており,減量がその健康障害の改善に有効と判断される状態を肥満症と診断して治療対象とする.
・BMI25以上でも肥満に伴う健康障害を伴わず内臓脂肪組織の過剰蓄積も認めない場合は健康的肥満と分類され,疾患として扱わない.限られた医療資源の有効活用という観点から治療対象となる肥満(肥満症)を正確に抽出することが重要となる.
・治療の対象となる肥満症と予防医学的概念であるメタボリックシンドロームを区別して対処する.肥満を伴わないメタボリックシンドロームやメタボリックシンドロームに該当しない肥満症が存在することに留意する.
・肥満症治療の主な選択肢として食事療法,運動療法,行動療法,外科的療法(減量・代謝改善手術)があり,病態や成因(特に2次性肥満の場合)に基づいて治療法を選択し,適宜