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治療のポイント
・乳腺の増殖性変化と退行性変化とが共存する良性病変.
・エストロゲンの相対的過剰状態が基盤になって起こる,乳腺の変化が増強された状態.
・異型増殖性病変は,乳癌発症リスクが高く専門医による定期的なサーベイランスが必要.
◆病態と診断
A病態
・欧米ではfibrocystic changeとよばれてきたが,近年,正常乳腺の発達および退縮の逸脱的な変化(ANDI:aberrations of normal development and involution),すなわち,乳腺の増殖性変化と退行性変化とが共存する病変と理解される.
・性成熟期に多くみられ,閉経後には減少する.したがって,エストロゲンの相対的過剰状態が基盤になって起こる,乳腺の変化が増強された状態とされる.
・組織学的に多彩であり構成像として上皮成分では,①乳管過形成や乳管乳頭腫,②小葉過形成,③閉塞性腺症や硬化性腺