今日の診療
治療指針

顕微鏡的多発血管炎,多発血管炎性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)
microscopic polyangiitis:MPA,granulomatosis with polyangiitis:GPA(Wegener's granulomatosis:WG)
佐田憲映
(高知大学特任教授・臨床疫学)

頻度 割合みる

GLANCA関連血管炎診療ガイドライン2017

GL血管炎症候群の診療ガイドライン(2017年改訂版)

ニュートピックス

・MPA・GPAの国際的な分類基準が提唱され,従来の分類と比べて,よりANCAの種類が重視された分類となった.

・副腎皮質ステロイドを従来よりも減らした量で開始し,早期に減量するプロトコルが,従来の投与方法に劣らないことが報告された.

・新規治療薬である補体C5a受容体阻害薬アバコパンの臨床試験において有用性が報告され,日本国内でも2021年に製造販売承認された.副腎皮質ステロイドの副作用が軽減されることが期待される.

治療のポイント

・副腎皮質ステロイドを基本として,臓器障害や治療反応性・経過を考慮しながら,シクロホスファミドなどの免疫抑制薬や抗CD20抗体リツキシマブなどの併用薬を用いて寛解導入・維持療法を行う.

・副腎皮質ステロイドはできるだけ早期に減量を行い,最終

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください