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GL脳卒中治療ガイドライン2021
ニュートピックス
・治療選択肢として血管内治療が頻用されつつある.
治療のポイント
・障害血管が頭蓋内か頭蓋外か,出血発症か虚血発症か無症候性か,などの診断に基づいて適切な治療法を選択する.
◆病態と診断
A病態
・脳動脈の解離は,解離部位で血管を閉塞し,末梢側および分枝動脈に虚血を生じる.
・解離部位に生じた血小板血栓が遊離して末梢を閉塞する動脈原性塞栓症(A-to-A embolism)をきたすこともある.
・頭蓋内動脈解離が外膜まで及ぶと,くも膜下出血をきたす.
・前方循環では内頸動脈,後方循環では椎骨動脈の解離が多いが,どの主幹動脈でも解離をきたしうる.
B診断
・若年性脳梗塞では必ず鑑別疾患に加える.
・頸部の捻転などの外傷が先行する場合,頸部痛が随伴する場合は特に疑わしい.
・血管病変のスクリーニングにはMRAを用い,閉塞,狭窄動脈を評価する.さらにMRA