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GL認知症疾患診療ガイドライン2017
治療のポイント
・認知機能障害,行動・心理症状(BPSD),パーキンソニズム,睡眠障害や自律神経症状などの多彩な症状の中から治療標的とする症状を見定めて治療策定する.
・薬物治療のみならず,ケアやリハビリテーションなどの非薬物療法も併用する.
・治療薬の副作用により症状が悪化しうることを常に留意し,薬剤による症状悪化と考えられた際には,減量や中止を考慮する.
◆病態と診断
A病態
・レヴィ小体型認知症(DLB)は,αシヌクレインを主要構成成分とするレヴィ小体の出現を病理学的特徴とした認知症疾患である.
・認知機能の変動,繰り返す具体的な幻視,パーキンソニズムおよびレム睡眠行動異常症(RBD:rapid eye movement sleep behavior disorder)などの中核的症状のほかに,抗精神病薬に対する重篤な過敏性,姿勢の不安定性,繰り返す転倒,失神または一過性の無反応状態のエピソード,高度の自律機能障害(便秘,起立性低血圧,尿失禁など),過眠症,嗅覚鈍麻,幻視以外の幻覚,体系化された妄想,アパシー,不安,抑うつ症状などの多彩な症状を呈する.
B診断
・国際コンソーシアムによる改訂診断基準(2017年)を用いて診断する.
・中核的症状をもとに,ドパミントランスポーターSPECTでの基底核における取り込み低下やMIBG(metaiodobenzylguanidine)心筋シンチグラフィでの取り込み低下などの特徴的な画像所見を組み合わせて,probable DLBあるいはpossible DLBと診断する.
◆治療方針
治療標的症状を患者ごとに見定めて,非薬物治療と薬物治療を組み合わせて治療する.日本神経学会監修の「認知症疾患診療ガイドライン2017」を参照されたい.
A認知機能障害に対する治療
1.コリンエステラーゼ阻害薬
保険適用が
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