今日の診療
治療指針

足底腱膜炎
plantar fasciitis
安井哲郎
(帝京大学医学部附属溝口病院教授・整形外科)

頻度 よくみる

治療のポイント

・特徴的な圧痛点や歩行開始時の疼痛が診断の決め手である.

・治療は,まずはストレッチ(足底腱膜,腓腹筋など)や足底挿板(インソール)を試みる.

・ほかの治療手段として,体外衝撃波,ステロイド注射,足底腱膜部分切離などがある.

◆病態と診断

A病態

・足底腱膜にかかる緊張や踵接地時の衝撃の繰り返しにより,足底腱膜の踵骨付着部に過負荷がかかり,疼痛をきたす.中高年者に生じることが多い.

B診断

踵部底側(かかとの裏側)のやや内側寄りに圧

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?