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ニュートピックス
・欧州での国際共同治験およびわが国を含むアジア諸国で行われた共同治験の結果として,妊娠高血圧腎症が疑われる単胎妊婦において,可溶性fms様チロシンキナーゼ-1(sFlt-1)/胎盤増殖因子(PlGF)比の値により1週間以内の妊娠高血圧腎症/子癇/HELLP症候群の非発症および4週間以内の発症を予測する有用性が示された.sFlt-1/PlGF比の測定は2021年7月より保険収載されている.
治療のポイント
・妊娠高血圧症候群発症の予防のため,ハイリスク妊婦には,アスピリンの連日投与を行う.
・重症域高血圧(収縮期血圧≧160mmHgかつ/または拡張期血圧≧110mmHg)を繰り返し認めた場合,すみやかに降圧治療を開始する.
・過度な降圧では子宮胎盤血流の悪化による胎盤機能不全をきたす可能性があり,急性期の降圧治療中は胎児心拍数モニタリングを行う.
・子癇発症予防を目的とし