頻度 よくみる
GL小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017
治療のポイント
・ウイルス感染が主体であり,対症療法を中心に治療を行う.
・喀痰排出を伴うような湿性咳嗽が続く場合には一般細菌の関与を,乾性咳嗽が続く場合には肺炎マイコプラズマの関与を疑う.
・抗菌薬投与を行う場合には,原因微生物診断を積極的に行う.
◆病態と診断
A病態
・咽頭炎や鼻炎などの上気道炎を契機に,炎症により気管下部や気管支に存在する線毛上皮が障害されることにより症状を呈する.
・気管と気管支に主病変がある場合には気管気管支炎,気管支に主病変がある場合には気管支炎となるが,鑑別は困難である.
・多くの原因微生物が関与するが,ウイルス感染が主体である.頻度の高い原因ウイルスとして,RSウイルス,アデノウイルス,インフルエンザウイルス,パラインフルエンザウイルスがある.
・ウイルス以外の原因微生物としては,肺炎マイコプラズマ,インフルエンザ菌