今日の診療
治療指針
小児

小児のCOVID-19感染症
coronavirus disease 2019(COVID-19)in childhood
堀越裕歩
(東京都立小児総合医療センター・感染症科・免疫科医長)

頻度 よくみる

ニュートピックス

・2021年に世界的にデルタ株が大流行し,同年末よりオミクロン株が拡散している.

治療のポイント

・軽症例は,解熱鎮痛薬などの対症療法で自然回復する.

・酸素投与が必要な肺炎合併例では,ステロイドによる抗炎症治療を行う.

◆病態と診断

A病態

・SARS-CoV-2(severe acute respiratory syndrome coronavirus-2)による呼吸器感染症で,呼吸器症状,発熱,倦怠感,味覚障害嗅覚障害などをきたす.

・ほとんどの小児では,無症候性,軽症の呼吸器感染である.まれに基礎疾患児,乳児では重症化する.また,脳症で重症化することもある.

・罹患後に,倦怠感,集中力低下,呼吸苦,嗅覚障害などが1~2か月以上,遷延することがある.

・まれに罹患2~6週間後に,小児多系統炎症性症候群(MIS-C:multisystem inflammatory syn

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら