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GLアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021
ニュートピックス
・2021年,COVID-19に続発し,川崎病などに類似する多臓器系にわたる強い炎症を起こす病態である小児多系統炎症症候群についてステートメントが出された.
治療のポイント
・主訴とバイタルサインの情報から緊急度の高さを判断し,必要時は輸液療法などで全身状態を安定させる.
・感染様式を理解し,感染力の強い疾患(麻疹,水痘など)を適切に隔離する.
◆病態と診断
A病態
・小児の発疹性疾患の原因の多くは感染症であるが,アレルギー,血管炎,外傷(虫刺症や虐待なども含む),母斑など,非感染症も鑑別疾患として検討する.
・口腔内,粘膜,腹部,神経など全身をくまなく観察する.
B診断
・病歴では,年齢,ワクチン歴,家族歴,経過,感染者との接触歴,誘因(食物,運動,内服薬,ダニ刺症など),広がり方,過去の治療への反応を聴取する.
・皮疹の視診:原発疹