頻度 あまりみない
GL慢性疼痛診療ガイドライン2021
治療のポイント
・非薬物療法が治療の基本である.痛みに過度に注目せず,生活リズムを整える,適度な運動をすることなどを指導する.
・基礎疾患があればこれに対する薬物療法を併用するが,痛みの完全な消失を目指さない.
・痛みの持続には,痛みだけでなく「痛み対処行動」の影響が大きい.
・痛みによる2次的疾病利得に配慮する.
◆病態と診断
A病態
・疼痛性障害は,身体症状症のなかで疼痛が主症状のものを指す.身体症状症の身体症状はさまざまだが,症状を引き起こす基礎疾患の有無を問わず,日常生活に支障をきたしているとともに,自分の症状を過度に心配して健康に対して不安を抱え,その懸念に過度の時間と労力を費やすことが特徴である.
・小児は反復性の腹痛や頭痛を訴えることが多い.詐病ではなく本人は疼痛を自覚しているが,2次的疾病利得(痛みの出現によって葛藤を回避する.例えば,