作成グループ名
日本消化器病学会「機能性消化管疾患診療ガイドライン―機能性ディスペプシア(FD)委員会」(委員長:三輪洋人).
協力学会:日本消化管学会,日本神経消化器病学会.
作成時期
初版は2014年4月20日,改訂第2版は2021年4月30日に書籍として刊行された.日本消化器病学会ホームページより学会員のみ閲覧可能.
改訂の予定
本ガイドラインは,日本消化器病学会ガイドライン委員会を中心として5~6年ごとに改訂を予定している.
準拠したエビデンスの分類,勧告・推奨の分類など
本ガイドライン1)は,FDに関連の深い学会(日本消化管学会,日本神経消化器病学会)との協力体制を強化し日本消化器病学会が核となって共同体制のもと策定された.また,ガイドラインのエビデンスレベル,推奨の強さに関しては,国際的主流となっているGRADE(The Grading of Recommendations Assessment,Development and Evaluation)システムを取り入れている.2017年4月の理事会で改訂版作成が決定され,2018年11月に第1回作成委員会が開催された.この委員会では,Minds診療ガイドライン作成マニュアルに準拠して作成すること,CQ(Clinical Question)の数を制限してすでに明らかなことはBQ(Background Question),今はエビデンスが不足していて明確な答えを出すことができないものはFRQ(Future Research Question)として取り扱うことが委員に周知された.2020年1月にBQ,CQ,FRQ案に対するステートメントと解説案が討議・確認され,8月に推奨度決定の投票が行われた.その後,評価委員によるチェックと修正,学会員からのパブリックコメントによる最終修正を経て最終稿が2021年1月に確定した.
A.文献
関連リンク
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