今日の診療
治療指針

12.糖尿病診療ガイドライン2019



作成グループ名

 「糖尿病診療ガイドライン」策定に関する委員会(2019版委員長:荒木栄一).

作成時期

 EBMに依拠した診療ガイドライン策定の試みが,厚生省(当時)の研究事業として平成11年度から12年度にかけて行われた.「科学的根拠(evidence)に基づく糖尿病診療ガイドライン」は,その成果をベースに,日本糖尿病学会の診療ガイドライン策定に関する委員会によって策定され,2002年2月に公表(日本糖尿病学会誌「糖尿病」のSupplementとして掲載)された.その後,日本糖尿病学会の診療ガイドライン策定に関する委員会のもとで本診療ガイドラインの改訂作業が行われ,診療ガイドラインとしてさらに拡充された.2004年5月に,「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」として出版され,2007年6月,2010年9月,2013年6月にそれぞれ改訂第2,3,4版の「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」が出版されている.さらに,改訂第5版にあたる「糖尿病診療ガイドライン2016」が2016年6月に,そして,改訂第6版にあたる「糖尿病診療ガイドライン2019」が,2019年10月に発刊された.

改訂の予定

 本ガイドラインは,日本糖尿病学会の診療ガイドライン策定に関する委員会(次版委員長:谷澤幸生 山口大学学長)のもとで,定期的な改訂が行われ,次版は2024年の刊行が予定されている.


準拠したエビデンスの分類,勧告・推奨の分類など

 本診療ガイドラインの各章は,後述するCQ(clinical question)とQ(CQでないquestion)とからなる.各々のCQ,Qごとに「ステートメント」をおき,各ステートメントに対する解説を本文中で行った.CQのステートメントは推奨(勧められる,または行うべきでない医療行為)の内容を簡略に記述したものであり,それぞれに推奨の強さを表す“推奨グレード”

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