作成グループ名
日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会(2021).
作成時期
2021年7月15日,書籍として刊行された.
改訂予定の有無
新たなエビデンスを反映するため,およそ6年ごとに改訂を行う予定である.
準拠したエビデンスの分類,勧告・奨励の分類など
A.作成手順
ガイドラインの作成は,「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」を部分的に取り入れて行われた.「脳卒中治療ガイドライン2021」1)のエビデンスレベルの分類は,Oxford Centre for Evidence-Based Medicine 2011 Levels of Evidence2)を採用している.すべての引用文献にエビデンスレベル(1~5)を示し,文献エビデンスをまとめて推奨文の推奨度(ABCDE)とエビデンス総体レベル(高中低)の設定を行った.推奨度は,エビデンスの総体レベルの強さ,「益」と「害」のバランス,患者の価値観などの影響,コストや医療資源の問題を考慮して,総合的に決定された.
また,「脳卒中ガイドライン2015[追補2019対応]」までの推奨文方式に加えて,クリニカルクエスチョン方式を一部採用した.「脳卒中ガイドライン2015[追補2019対応]」までに検索した文献(2017年12月までに発表された論文)に加えて,2018年1月~2019年12月までに発表された論文を新たに対象とした.
B.脳卒中のrecommendation gradeに関する分類
A:強い推奨(行うよう勧められる,行うべきである).
B:中等度の推奨(行うことは妥当である).
C:弱い推奨(考慮しても良い,有効性が確立していない).
D:利益がない(勧められない,有効ではない).
E:有害.(行わないよう勧められる,行うべきではない).
なお,エビデンスのレベル,推奨のグレードの決定にあたって人種差,民族差の