適応
1以下の疾患の消炎・鎮痛:関節リウマチ,変形性関節症
2手術後の炎症及び腫脹の寛解
用法
1回25~50mg 1日1~2回 直腸内投与(増減) ►低体温によるショックを起こすことがあるので,高齢者には少量から開始 注意他の消炎鎮痛剤との併用回避が望ましい
禁忌
1)消化性潰瘍(消化器への直接刺激作用及びPG合成阻害作用により,胃粘膜防御能低下→悪化)
2)重篤な血液異常(悪化)
3)重篤な肝機能障害
4)重篤な腎機能障害
5)重篤な心機能不全(PG合成阻害作用により,腎血流量低下及び水・Naの貯留傾向→悪化)
6)重篤な高血圧症
7)重篤な膵炎
8)過敏症〔本剤,サリチル酸系化合物(アスピリン等)〕
9)直腸炎,直腸出血又は痔疾(悪化)
10)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作誘発)又はその既往歴(重症喘息発作誘発)
11)妊婦・妊娠
12)トリアムテレン投与中
注意
〈基本〉
①対症療法であることに留意
②過度の体温下降,虚脱,四肢冷却等の症状発現→高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患の患者では特に注意
③慢性疾患(関節リウマチ,変形性関節症等)には以下を考慮
a)長期投与する際には定期的に尿検査,血液検査,肝機能検査等を実施
b)薬物療法以外の療法も考慮
④急性疾患には以下を考慮
a)急性炎症,疼痛,発熱の程度を考慮
b)原則同一薬剤の長期投与回避
c)原因療法があれば行う
➎眠気等→運転不可
⑥再生不良性貧血,溶結性貧血,骨髄抑制,無顆粒球症等が出現→血液検査等観察を十分に
⑦肝機能障害,黄疸が出現→肝機能検査等観察を十分に
〈その他〉
①NSAIDs長期投与中の女性に一時的な不妊の報告
②動物で,レンチナンとの併用により消化性潰瘍,消化管穿孔が出現との報告
患者背景
〈合併・既往〉
①消化性潰瘍の既往歴(消化器への直接刺激作用及びPG合成阻害作用で,胃粘膜防御能低下,再発)
②NSAIDs長期投与による消化性潰瘍で,本剤の長期投与