適応
1不眠症
2麻酔前投薬
3異型小発作群(点頭てんかん,ミオクローヌス発作,失立発作等),焦点性発作(焦点性痙攣発作,精神運動発作,自律神経発作等)
用法
11日1回5~10mg 就寝前(増減) 21日1回5~10mg 就寝前又は手術前(増減) 31日5~15mg 分服(成人,小児共)(増減) 注意1就寝直前に服用させる.服用して就寝後,睡眠途中に一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させない
禁忌
1)過敏症
2)急性閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)
3)重症筋無力症(悪化)
注意
〈基本〉
➊眠気等(本剤の影響が翌朝以後に及ぶ)→運転不可
②連用により薬物依存を生じることがある.抗てんかん薬として使用以外は漫然継続長期使用回避.投与継続時は必要性を十分に検討
〈その他〉
①投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗薬)を投与された患者で,新たに本剤を投与する場合,本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化,遅延するおそれ
②3
a)長期間ベンゾジアゼピン系薬剤(クロナゼパム)を投与されているてんかん患者→フルマゼニル投与で痙攣発作誘発の報告
b)(外国)抗てんかん薬服用で自殺念慮・自殺企図のリスクが高い報告
患者背景
〈合併・既往〉
①肺性心,肺気腫,気管支喘息及び脳血管障害の急性期等で呼吸機能が高度に低下:不可(やむを得ない場合を除く)(炭酸ガスナルコーシスを起こしやすい)
②衰弱者(作用強く現れる)
③心障害(悪化)
④脳に器質的障害(作用増強)
⑤3脳に老年性変化のある患者(意識障害助長)
〈腎〉腎障害(体内蓄積による副作用発現) 〈肝〉肝障害(体内蓄積による副作用発現)
〈妊婦〉妊C有益のみ(他のベンゾジアゼピン系化合物で口唇裂,口蓋裂等が有意に多いとの疫学的調査報告.ベンゾジアゼピン系で新生児に哺乳困難,嘔吐,活動低下,筋緊張低下,過緊張,嗜眠,傾眠,呼吸抑制・無呼吸,チアノーゼ,易刺激