適応
統合失調症における精神運動興奮 注意急激な精神運動興奮等で緊急を要する場合に用いる
用法
1回10mgを筋注 ►効果不十分な場合,1回10mgまでを追加投与可能だが,前回投与から2時間以上あける.又,投与回数は,追加投与を含め1日2回まで(適減) 注意本剤の追加投与により,過鎮静等の副作用発現→追加投与の必要性を慎重に判断,追加投与後は患者の状態を十分に観察.経口抗精神病薬等による管理が可能になった場合には,速やかに本剤の投与を終了(国内外臨床試験では,3日間を超えて連用した経験はない)
!警告
1)著しい血糖値の上昇から,糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡等の重大な副作用発現,死亡に至る場合があるので,投与前に血糖値測定等を行い,糖尿病又はその既往歴或いはその危険因子には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合以外は投与しない.又,投与前に血糖値の測定等が困難な場合,投与後に血糖値モニタリング等観察を十分に
2)可能な限り投与前に,上記副作用が発現する場合があることを,患者及びその家族に十分に説明.又,口渇,多飲,多尿,頻尿等の異常に注意し,このような症状発現時には,直ちに医師の診察を受けるよう指導
禁忌
1)昏睡状態(昏睡状態を悪化)
2)バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下(中枢神経抑制作用増強)
3)過敏症
4)アドレナリン投与中(アナフィラキシーの救急治療を除く)
注意
〈基本〉
①著しい血糖値上昇から,糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡等の致命的な経過をたどることあり→口渇,多飲,多尿,頻尿等の高血糖症状に注意し,血糖値のモニタリング等十分に観察.血糖値上昇,代謝状態を急激に悪化させるおそれ,注意
②低血糖→脱力感,倦怠感,冷汗,振戦,傾眠,意識障害等の低血糖症状に注意し,血糖値モニタリング等十分に観察
➌可能な限り投与前に,前記①②の副作用発現があることを