適応
うつ病・うつ状態 注意24歳以下では自殺念慮・自殺企図のリスク増加の報告.投与にあたってはリスクとベネフィットを考慮
用法
1日30~75mg 分2~3 又は 1日1回(夕食後又は就寝前)(増減)
禁忌
1)閉塞隅角緑内障(眼圧上昇し悪化)
2)過敏症
3)心筋梗塞の回復初期(悪化)
4)てんかん等の痙攣性疾患又は既往歴(痙攣)
5)尿閉(前立腺疾患等)(悪化)
6)MAO阻害薬投与中(発汗,不穏,全身痙攣,異常高熱,昏睡等出現)
注意
〈基本〉
①うつ症状を呈する患者は希死念慮があり,自殺企図のおそれ,投与開始早期並びに投与量変更の際は状態及び病態の変化を注意深く観察
②不安,焦燥,興奮,パニック発作,不眠,易刺激性,敵意,攻撃性,衝動性,アカシジア・精神運動不穏,軽躁,躁病等の報告.因果関係は明らかではないが,これらの症例において基礎疾患の悪化・自殺念慮・自殺企図・他害行為の報告→注意深く観察するとともに,これらの場合には増量せず徐々に減量し中止等処置
③自殺傾向の認められる患者は,1回の処方日数を最小限に
➍家族等に自殺念慮や自殺企図,興奮,攻撃性,易刺激性等の行動変化・基礎疾患の悪化のリスク等について十分説明,医師と緊密に連絡を取り合うよう指導
⑤投与量の急激な減少ないし中止により嘔気,頭痛,倦怠感,易刺激性,情動不安,睡眠障害,筋攣縮等の離脱症状→徐々に減量等慎重に
➏めまい,眠気等→運転不可
⑦無顆粒球症があらわれることがあるので,定期的に血液検査
⑧QT延長,心室頻拍(Torsades de pointesを含む),心室細動→定期的に心電図検査
⑨連用中は定期的に肝・腎機能検査
〈その他〉
①(海外)大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象とした,本剤を含む複数の抗うつ薬の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果,24歳以下では,自殺念慮や自殺企図の発現リスクが抗うつ薬投与群でプラセボ群と比較して高か