適応
インスリン非依存型糖尿病(但し,SU剤が効果不十分な場合或いは副作用等により使用不適当な場合に限る)注意予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮
用法
1日100mgより開始 分2~3(食後) 維持量は,効果を観察しながら決める ►1日最高投与量は150mg
!警告
重篤な乳酸アシドーシスを起こすことあり,死亡に至った例も報告.乳酸アシドーシスを起こし易い患者には投与しない.又,重篤な低血糖を起こすことがある→用法・用量,使用上の注意に特に留意
禁忌
1)次に示す状態の患者(乳酸アシドーシスを起こし易い)
a)乳酸アシドーシスの既往
b)腎機能障害(軽度障害も含む)
c)透析患者(腹膜透析も含む)
d)肝機能障害
e)ショック,心不全,心筋梗塞,肺塞栓等心血管系,肺機能に高度の障害のある患者及びその他の低酸素血症を伴い易い状態
f)過度のアルコール摂取者
g)脱水症,脱水状態が懸念される下痢,嘔吐等の胃腸障害
h)高齢者
2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液,インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須)
3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない.又,乳酸アシドーシスを起こし易い)
4)栄養不良状態,飢餓状態,衰弱状態,脳下垂体機能不全又は副腎機能不全(低血糖を起こす)
5)妊婦・妊娠
6)過敏症(本剤,ビグアナイド系薬剤)
注意
〈基本〉
➊重篤な乳酸アシドーシスを起こすことあり,以下の内容を患者及びその家族に十分指導
a)過度のアルコール摂取を避ける
b)発熱,下痢,嘔吐,食事摂取不良等により脱水症状が懸念される場合には,一旦服用を中止し,医師に相談
c)乳酸アシドーシスの初期症状(副作用参照)が現れた場合は直ちに受診
②ヨード造影剤を用いて検査を行う患者は,本剤の併用で乳酸アシド