適応
HIV感染症 注意
1)無症候性HIV感染症に関する治療開始については,CD4リンパ球数及び血漿中HIV RNA量が指標とされている.よって,本剤の使用にあたっては,患者のCD4リンパ球数及び血漿中HIV RNA量を確認すると共に,最新のガイドラインを確認
2)本剤はラミブジン及びアバカビルの固定用量を含有する配合剤で,用量調節が必要な以下の患者には個別のラミブジン製剤又はアバカビル製剤を用いる
a)腎機能障害(Ccrが30mL/分未満)(ラミブジンの高い血中濃度持続)
b)軽度又は中等度の肝障害(但し,重度の肝障害には投与禁忌)(アバカビルの血中濃度上昇により副作用発現)
c)12歳未満の小児患者
d)体重40kg未満の患者
e)アバカビル又はラミブジンのいずれかによる副作用が疑われ,本剤の投与を中止した患者
3)HIV-2感染症患者に対する有効性・安全性は未確認
用法
1回1錠(ラミブジンとして300mg及びアバカビルとして600mg) 1日1回 注意
①他の抗HIV薬との併用療法において,因果関係が特定されない重篤な副作用が発現し,治療の継続が困難と判断→原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与を全て一旦中止
②ラミブジン及びアバカビルの固定用量を含有する配合剤であるので,本剤に加えてラミブジン含有製剤又はアバカビル含有製剤を併用投与しないこと
③HIVは感染初期から多種多様な変異株を生じ,薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので,本剤は他の抗HIV薬と併用すること
④ラミブジンの薬剤耐性プロファイル等のウイルス学的特性はエムトリシタビンと類似しているので,本剤とエムトリシタビンを含む製剤を併用しないこと.また,エムトリシタビンを含む抗HIV療法においてウイルス学的効果が得られず,HIV-1逆転写酵素遺伝子のM184V/I変異が認められた場合,エムトリシタビンを本剤に変更するの
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