適応
1がん化学療法後に増悪した卵巣癌
2エイズ関連カポジ肉腫 注意1投与時は,白金製剤を含む化学療法後の症例を対象とし,白金製剤に対する感受性を考慮して本剤以外の治療法を慎重に検討の上,投与を開始する
用法
11日1回 50mg/m2(ドキソルビシンとして)を1mg/分で静注 4週間休薬これを1コースとして繰り返す(適宜増減) 21日1回 20mg/m2(ドキソルビシン塩酸塩として)を1mg/分で静注 2~3週間休薬 これを1コースとして繰り返す(増減) 注意
①5%ブドウ糖液で希釈.希釈方法は以下のいずれかの方法
a)投与量90mg未満:5%ブドウ糖250mLで希釈
b)投与量90mg以上:5%ブドウ糖500mLで希釈 急速投与によりinfusion reaction発現の危険性が高くなる恐れ→急速静脈内投与又は希釈しない溶液で投与しない
②他の薬剤等との配合又は同じ静注ラインでの同時注入回避
③1他の抗悪性腫瘍剤と併用時,併用する他の抗悪性腫瘍剤は国内外の最新のガイドラインを参考にして選択)
④2他の抗悪性腫瘍剤併用時の有効性・安全性未確立
⑤副作用により,休薬,減量,中止する場合は,以下の基準を考慮.減量を行った場合は,有害事象が軽快しても減量前の投与量に戻さない 〔用量調節基準〕1
a)手足症候群
1.Grade1(日常の活動を妨げない軽度の紅斑,腫脹又は落屑):以前にGrade3又は4の経験なし→継続.以前に経験あり→最長2週間投与延期し,再開時には25%減量
2.Grade2(正常な身体活動を妨げるが,不可能にはしない程度の紅斑,落屑又は腫脹.直径が2cm未満の小さな水疱又は潰瘍):Grade0~1に軽快するまで最長2週間投与延期.2週間たっても軽快しない→25%減量の上再開.2週間以内に軽快し,以前にGrade3又は4の本事象を経験なし→再開.経験→25%減量の上再開
3.Grade3(