適応
尋常性乾癬
用法
1日1回,患部に適量塗布 注意
①1週間に90gを超える使用は行わない
②4週間を超えて投与した際の有効性及び安全性は未確立.治療にあたっては経過を十分に観察し,漫然と使用を継続しない
禁忌
1)過敏症
2)細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬,けじらみ等)(これらの疾患が増悪)
3)潰瘍(ベーチェット病は除く),第2度深在性以上の熱傷・凍傷(皮膚の再生が抑制され,治癒が遅延)
注意
〈基本〉
①カルシポトリオール水和物とベタメタゾンジプロピオン酸エステルの配合剤であり,双方の副作用の発現→適切な使用を検討
②活性型VD3を含有しており,血清Ca値が上昇する可能性.又,高Ca血症に伴い,腎機能が低下の可能性→血清Ca及び腎機能(Cr,BUN等)の定期的な検査(開始2~4週後に1回,その後は適宜)→正常域に戻るまで使用中止
③皮疹が広範囲にある患者及び皮膚バリア機能が低下し経皮吸収が増加する可能性の患者では高Ca血症の恐れ
④頸,陰部,間擦部位の皮疹への使用は皮膚萎縮,ステロイド潮紅等の局所的副作用が発現し易い→症状の程度を十分考慮して使用
⑤同一病変に対する他の副腎皮質ホルモン剤との併用回避(副腎皮質ホルモン含有のため).大量又は長期にわたる広範囲の使用〔特に密封療法(ODT)〕により,副腎皮質ホルモン剤を全身投与と同様な症状→特別な場合を除き長期大量使用やODTを極力回避
⑥カルシポトリオールを含有しており,ODTにおける安全性は未確立(皮膚刺激が現れ易い.又,単純塗布に比べて皮膚からの吸収が助長され,全身性の副作用が発現し易くなる)
〈適用上〉
➊使用部位
a)顔面の皮疹及び粘膜には使用禁
b)眼科用として使用禁
c)患部以外には使用禁
➋使用時
a)本剤に触れた手で,顔面,傷口等に触れないように注意
b)〔フォーム〕
1.本剤は振ってから使用
2.患部に直接噴霧する