診療支援
治療

凡例

1.本書の特色

 1)本書は各科の疾患に対する最新の治療法を,その分野の専門家が執筆した治療年鑑である.わが国の保険診療に対応した最も信頼できる“ゴールド・スタンダード”として,半世紀以上にわたって高い評価を得ており,各項目は毎年異なる執筆者により全面新規書き下ろしとなっている(各章初めの動向など,一部の項目を除く).2024年版は1,165名の執筆者による1,181項目を掲載した.

 2)各疾患項目のほか,各領域における動向(関連学会や臨床試験,診療ガイドラインの改訂情報など)をまとめた「最近の動向」を各章の冒頭で解説した.同種薬が多く薬剤の選択に迷うものについては,その使い分けに関する情報を「同種薬の特徴と使い分け」として表にまとめ,該当する章に掲載した.そのほか,診療に役立つ各種付録も掲載しているので参照されたい.

 3)本書は発行時点における最新最高の治療法を眼目としており,必ずしも経済面での配慮はなされていない.しかしながら,昨今の薬剤を取り巻く状況に配慮し,薬剤の保険適用外使用については保外として及ぶ限り記した.なお,保外は保険適用外の使用を推奨するものではなく,また保外の有無によって保険適用か否かを保証するものではないことに留意されたい.保険適用外の薬剤の使用にあたっては読者自身で細心の注意を払われたい.なお,保外では,効能・効果(適応症)以外の保険適用外使用について,その理由(用法,用量,薬価基準未収載など)を併記した.

 4)電子版でも「今日の治療指針」を利用できる(前見返しおよびビニール袋内の「ご利用ガイド」参照).各項目の「文献」および「エビデンス」,付録の「中毒起因物質データ一覧」,「薬物治療モニタリング(TDM)」,「薬物の副作用と相互作用」,ガイドラインの入手先(発行所,URLなど)をまとめた一覧表は電子版でのみ閲覧できる.

2.各疾患項目の構成・記載内容

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