A経緯
1970年のSwanおよびGanzの報告以来,侵襲的モニターの代表は肺動脈カテーテル(PAC:pulmonary artery catheter)であった.PACから得られる①心拍出量(CO:cardiac output),②混合静脈血酸素飽和度(SvO2:mixed venous oxygen saturation),③各種圧測定,④血管抵抗などのパラメーターを治療に役立ててきた.
現在,観血的動脈圧ならびにパルスオキシメーターにおけるパルス波形の解析から,肺動脈カテーテルより非侵襲的といわれている,循環のモニタリング機器が使用できる.特に心拍出量,輸液反応性などの指標を駆使しながら,収縮力が低下したのか,血管が開いたのか,循環血液量が少ないのかを判断して,循環管理ができるようになった.
観血的動脈圧ラインを必要としない,より非侵襲的なモニタリングの使用は,重症な病態である救急・