診療支援
治療

救急医療 最近の動向
溝端康光
(大阪公立大学大学院教授・救急医学)

◆病態と診断

A救急医療におけるトピックス

1.令和4年救命救急センター充実段階評価

 2020年1月に国内で初めてSARS-CoV-2感染症(COVID-19)の患者が報告されて以来,COVID-19が第2類感染症から第5類に移行する令和5年5月8日までに,8回にわたる流行波のなかで33,803,572人の感染者と74,694人の死亡者が発生した.第6波以降は感染者数に比較し重症者の割合は減少したが,医療者が濃厚接触者となり自宅待機せざるを得ないという新たな問題が生じた.流行の拡大防止に向け,多い地域では4回の緊急事態宣言が発令されるとともに,各自治体において患者収容のための重症用および中等症用病床の確保が進められた.3年以上に及ぶCOVID-19流行は,一般診療はもとより救急医療体制にも多大な影響をもたらした.

 日本救急医学会の労務管理委員会では,全国の救命救急センターを対象に調査を実施し,

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