診療支援
治療

ブデソニド/グリコピロニウム臭化物・ホルモテロールフマル酸塩水和物


特 徴

 COPD治療配合薬.

 ブデソニドは吸入ステロイド薬であり炎症を抑える作用がある.これを次の気管支拡張作用のある2剤とともに配合したものである.まず,グリコピロニウム臭化物は抗コリン薬で,気管支平滑筋のアセチルコリン受容体をブロックすることで気管支平滑筋の収縮を抑制して,気管支を拡張させる.また,ホルモテロールフマル酸塩水和物はβ2刺激薬としてアドレナリンβ2受容体を刺激することによって気管支平滑筋を弛緩させ,気管支を拡張させる.これらはともに長時間作用性であり,本製剤はこれら三者を配合したもので,これらをエアロスフィアとよばれる新規のデバイスにて吸入させる.エアロスフィアは加圧式定量噴霧吸入器であり,吸入のために努力呼吸を必要とせず,吸気流量の低いCOPD患者でも吸入しやすいとされる.慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解(吸入ステロイド薬,長

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