テポチニブ塩酸塩水和物

特　徴

　抗悪性腫瘍薬/チロシンキナーゼ阻害薬．

　肺癌は小細胞癌と非小細胞癌に分けられ，小細胞癌はほとんどが喫煙者に生じる．肺癌の60％を占める非小細胞癌には腺癌，扁平上皮癌などがあるが，扁平上皮癌は喫煙との関係が深い．腺癌は肺の末梢に発生することが多い．すでに転移のある非小細胞癌に対する化学療法は，その癌の遺伝子によって，薬剤が使い分けられている．MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の非小

初出:今日の治療指針2024年版 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年11月7日　掲-ID：c24_05343-00_a002b001c001d073z0044）