診療支援
治療

ヒ素中毒
arsenic poisoning
新田正和
(新潟県立燕労災病院・救急科部長)

このコンテンツは旧版です。
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頻度 あまりみない

ニュートピックス

・2022年に,末梢性T細胞リンパ腫の治療薬として有機ヒ素であるダリナパルシン(ダルビアス)の使用が認可された.後述のごとく有機ヒ素は無機ヒ素に比べ弱毒性にて急性中毒のリスクは少ないが,ほかのヒ素化合物治療薬〔三酸化二ヒ素(トリセノックス)〕と同様QT延長からの致死性不整脈などには十分注意する必要がある.

治療のポイント

・循環不全などの臓器不全に対して集中治療室での厳密な全身管理を行いつつ,解毒薬のジメルカプロールを投与する.

・ほとんどのヒ素/ヒ素化合物は無味無臭であるが,摂取後の胃酸との反応物であるヒ化水素:アルシンAsH3 により呼気でニンニク臭を放つことがある.アルシンは猛毒であり胃洗浄の際に発生したアルシンによる医療従事者への2次被害に十分注意する.

◆病態と診断

Aヒ素/ヒ素化合物について

・ほとんどのヒ素/ヒ素化合物は有毒である.ヒ素化合物には無機化合

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