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GL抗HIV治療ガイドライン(2023)
GLHIV感染症「治療の手引き」第26版(2022)
ニュートピックス
・「日本におけるHIV感染予防のための曝露前予防(PrEP)利用の手引き(第1版)」(日本エイズ学会作成)により,本邦における曝露前予防の指標が定義された.
・持効性注射薬カボテグラビル,リルピビリンが登場し,従来の1日1回以上の内服治療とは異なる新たな治療方法が選択可能となった.
治療のポイント
・診断後の早期治療が,合併症やHIV関連死亡を減らし,2次感染の抑制にも寄与することが科学的に証明されており,免疫状態によらない早期の抗ウイルス薬導入が治療の原則となっている.
・AIDS指標疾患を含む日和見疾患のスクリーニングを怠らない.
・抗ウイルス薬使用により,ほとんどの症例でウイルス増殖抑制を達成することができる.
・高血圧や脂質異常症,骨粗鬆症などのほかの長期合併症の発生率