診療支援
治療

心不全における緩和ケア
palliative care for heart failure
大石醒悟
(まほし会真星病院・循環器科内科部長(兵庫))

ニュートピックス

・2018年に開発された心不全の基本的緩和ケアに関するトレーニングコースHEPTは2021年より厚生労働省から日本心不全学会への委託事業となり,2023年4月までに延べ1,200名を超える受講者が修了している.

治療のポイント

・心不全のケアは治療の継続を前提とする.

・心不全の経過においても対話のプロセスであるACPは重要である.

・患者の意向を支えるためには苦痛の緩和は必須である.

◆治療方針

 慢性心不全においても疾病を抱えながらQOLを向上させるアプローチである緩和ケアの重要性が認識され,ガイドラインや保険算定などの整備が進められている.

 本項では,心不全の緩和ケアについて概説し,最後にトレーニングコースであるHEPT(HEart failure Palliative care Training program for comprehensive care provider)を

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