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GL2020年版心アミロイドーシス診療ガイドライン
ニュートピックス
・免疫グロブリン性アミロイドーシス(AL)に対して,ダラツムマブを含む4剤化学療法Dara-CyBorDが標準治療として保険収載された.
治療のポイント
・病型ごとに予後を改善する治療法が存在するため,迅速かつ正確な診断が求められる.
・トランスサイレチン型アミロイドーシス(ATTR)の心病変に対して,トランスサイレチン(TTR)安定化薬タファミジスが,進行抑制・予後改善の治療薬として使用できる.
・本症の心不全治療は,変時・変力作用のある薬剤の使用を避け,主に利尿薬で体液量管理を行う.
・原疾患治療に際しては,専門施設の専門医にコンサルトする.
・いずれの病型も早期の治療介入が予後に影響を及ぼす.
◆病態と診断
A病態
・前駆蛋白質が折りたたみ異常によりアミロイド線維を形成し,心臓の間質に沈着することで,形態的かつ機能的な異常をきたす.
・心アミロイドーシスは,免疫グロブリン自由軽鎖由来の免疫グロブリン性アミロイドーシス(AL:amyloid light-chain)と,トランスサイレチン(TTR:transthyretin)由来のトランスサイレチン型アミロイドーシス(ATTR)に大別される.
B診断
・心エコー検査で左室肥大,左室拡張障害を認め,ストレイン解析でapical sparingを呈する.
・遊離軽鎖(FLC:free light chain),免疫固定法(血液・尿)でM蛋白を認めた場合,ALを疑う.
・99mTcシンチグラフィで心臓に強い集積像を認めた場合,ATTRを強く疑う.
・病理検査で,コンゴレッド染色陽性のアミロイド沈着を確認する.免疫染色でアミロイドの前駆蛋白を同定し病型を確定する.
◆治療方針
心アミロイドーシスの治療は,①心不全管理と②原疾患治療の2点である.
AAL
造血幹細胞移植(移植適応が
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