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GL2021年改訂版 心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン
治療のポイント
・心不全急性期から監視下にて早期離床をはかり,過度の安静臥床を避ける.
・心不全慢性期では,心不全治療の一環として,包括的・体系的に心リハを生涯継続する.
・心臓手術前から有酸素運動およびレジスタンストレーニングを行い,心臓手術後のリハビリを行いやすくする.
・一般的に運動療法が禁忌である有症候性重症大動脈弁狭窄症の手術前でも,自己の体重を用いたレジスタンストレーニングが可能である.
・心臓手術後は,離床開始基準を理解し,早期離床をはかる.
◆病態と診断
A病態
・心不全とは,心臓に器質的および/あるいは機能的異常が生じて心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果,呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し,それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群である.
・心不全は病みの軌跡といわれるように,慢性心不全の急性増悪を反