◆病態と診断
A学会での主なトピックス
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により,学会活動も再び活発に行われるようになった.ウィズコロナの経験を活かし,遠方で病院を離れられない先生方や子育て世代の先生方の利便性などに鑑み,セミナーなどの座学はオンライン中心,関連学術集会は現地とオンラインのハイブリッド開催が基本となっている.消化管領域においては,生活習慣や社会構造の変化などに伴う機能性消化管疾患や炎症性腸疾患の増加に加え,超高齢社会を迎え高齢者に好発する消化管疾患や大腸癌などの腫瘍性疾患の増加も引き続きみられており,これらの病態解明および診断・治療法の進歩が取り上げられることが多い.具体的には,iPS細胞やオルガノイドなどを用いた病態解明,腸内環境変化や遺伝子,遺伝子発現異常と各種疾患との関連,早期診断や治療効果予測などを可能とするバイオマーカー開発を目指したオミックス解析,低侵襲およ