診療支援
治療

内視鏡的切除術
endoscopic resection
浦岡俊夫
(群馬大学大学院 消化器・肝臓内科学 教授)

治療のポイント

・早期消化管癌に対する内視鏡的切除の原則は,リンパ節転移の可能性がきわめて低く,内視鏡的一括切除できる大きさと部位にあり,根治性が期待されることである.

・内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:endoscopic submucosal dissection)の臨床的意義は,早期癌への一括切除による根治性の担保,正確な病理組織学的評価,および高い臓器温存性である.

・小型病変には,従来の内視鏡的粘膜切除術(EMR:endoscopic mucosal resection)や通電を伴うポリペクトミー以外に,コールドポリペクトミー,underwater EMRが普及してきたが,各手技の長所・短所を十分に理解したうえで行うべきである.

・抗血栓薬内服症例への周術期管理には,手技上の出血危険度,休薬による血栓塞栓症の発症リスク,抗血栓薬の作用時間などの総合的評価のうえでの判断が必要である.

◆病態

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら