Ⅰ.偽性腸閉塞症
頻度 あまりみない
◆病態と診断
・慢性と急性に分類し,さらに慢性は特発性と続発性にわける.
・慢性偽性腸閉塞症(CIPO:chronic intestinal pseudo-obstruction)は,消化管病変による原発性(primary),全身疾患や薬剤に伴う続発性(secondary),原因不明の特発性(CIIP:chronic idiopathic intestinal pseudo-obstruction)に分類する.
・原発性には,ヒルシュスプルング病(腸管無神経節症)やヒルシュスプルング病類縁疾患などがある.
・続発性には全身性硬化症や皮膚筋炎,アミロイドーシスに代表される消化管平滑筋を傷害する疾患,筋緊張性ジストロフィーに代表される消化管神経を傷害する疾患,甲状腺機能低下症のような内分泌疾患,ポルフィリン症に代表される代謝性疾患,薬剤性などがある.
・急性偽性腸閉塞症
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/大建中湯
- 治療薬マニュアル2024/モサプリドクエン酸塩水和物《ガスモチン》
- 治療薬マニュアル2024/カナマイシン一硫酸塩(略称:カナマイ)《カナマイシン 硫酸カナマイシン》
- 治療薬マニュアル2024/酪酸菌《ミヤBM》
- 治療薬マニュアル2024/ジメチコン(ジメチルポリシロキサン)《ガスコン》
- 治療薬マニュアル2024/タンドスピロンクエン酸塩《セディール》
- 臨床検査データブック 2023-2024/過敏性腸症候群
- 新臨床内科学 第10版/急性胃炎
- 新臨床内科学 第10版/(1)急性胃粘膜病変
- 新臨床内科学 第10版/(2)その他の急性胃炎
- 新臨床内科学 第10版/2 急性胃拡張
- 新臨床内科学 第10版/3 偽性腸閉塞
- 新臨床内科学 第10版/1 麻痺性イレウス
- 新臨床内科学 第10版/2 脂肪吸収不全症
- 今日の小児治療指針 第17版/急性胃炎