GL消化管ストーマ関連合併症の予防と治療・ケアの手引き(2018)
治療のポイント
・ストーマ関連合併症で代表的なものは,ストーマ周囲皮膚炎や脱出など視診で診断可能なものも多い.
・消化管ストーマの種類はさまざまであり,視診のみで正確に判別するのは困難である.原因となった病態について把握することが重要である.
・皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)と連携してケア・サポートしていくことが望ましい.
◆病態と診断
A病態
・ストーマは排泄物(便や尿)を取り出すため,腹部の皮膚に手術で消化管や尿路を誘導し造設した排泄孔であり,消化管ストーマと尿路ストーマがある.
・消化管ストーマの形態として,単孔式と双孔式があり,部位として回腸や結腸などがある.また,目的により一時的ストーマと永久ストーマなどに分類される.
・原因疾患としては,悪性腫瘍,炎症性腸疾患,機能障害,先天奇形などがある.
・直腸肛門(旧肛門)が残存し