GL肝癌診療ガイドライン2021年版
ニュートピックス
・2022年に切除不能肝細胞癌に対する治療薬として,抗PD-L1抗体であるデュルバルマブと抗CTLA-4抗体であるトレメリムマブの併用療法,およびデュルバルマブの単剤療法が新たに承認された.先に承認された抗PD-L1抗体であるアテゾリズマブと抗VEGF-A抗体であるベバシズマブの併用療法と合わせ,複数の免疫治療が選択可能となり,切除不能肝細胞癌に対する治療選択肢が増えた.
・2022年に切除不能胆道癌に対する治療薬として抗PD-L1抗体であるデュルバルマブとゲムシタビン・シスプラチンの併用療法が承認された.
・化学療法歴のあるFGFR2融合遺伝子またはFGFR2遺伝子の再構成を有する治癒切除不能な胆管癌患者に対して,線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)阻害薬であるペミガチニブが承認された.
・根治療法後も再発をきたすことが多いことが肝細胞癌の特