頻度 あまりみない
GL膵・胆管合流異常診療ガイドライン(2012)
ニュートピックス
・膵・胆管合流異常は,歴史的に病名ではなく解剖学的異常に対する命名なので「症」は付けない.一方,先天性胆道拡張症は黄疸と腫瘤を生じる病名として命名されたので「症」が付く.
・先天性胆道拡張症の手術術式として「分流手術」が用いられていたが,オリジナルの「分流手術」は胆管を切除せず離断して十二指腸に端側吻合する術式で,先天性胆道拡張症の術式を表現するには不適切である.今後,先天性胆道拡張症の術式には「分流手術」を使用せず,胆管切除+胆道再建(胆管空腸吻合術など)として表現する.
治療のポイント
・膵・胆管合流異常は発癌のリスクが高いため,症状の有無にかかわらず手術適応である.
・先天性胆道拡張症は発癌母地を切除し,膵液逆流を防止して症状(腹痛,嘔吐,黄疸など)および発癌を防ぐため胆管切除(胆嚢を含む)+胆道再建を行う.
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