診療支援
治療

先端巨大症
acromegaly
大月道夫
(東京女子医科大学教授・内分泌内科学)

頻度 ときどきみる

GL間脳下垂体機能障害の診断と治療の手引き(平成30年度改訂)

治療のポイント

・成長ホルモン(GH),IGF-1(ソマトメジンC)分泌過剰に起因する症候の是正,QOLの改善と合併症の軽減をはかり,死亡率を一般人口の平均まで引き下げるとともに,腫瘍周辺正常組織の障害を軽減することが目的である.

◆病態と診断

A病態

・GH,IGF-1の過剰により,特有の顔貌および合併症,予後の悪化をきたす疾患.

B診断

・「間脳下垂体機能障害の診断と治療の手引き(平成30年度改訂)」内の先端巨大症の診断の手引きにより診断する.

◆治療方針

 「治療のポイント」に記載した目的達成のため,手術療法,薬物療法,放射線療法によりGH分泌過剰の改善を行う.手術療法(経蝶形骨洞的下垂体腫瘍摘出術)が第1選択である.薬物療法は手術後コントロール不良または手術により十分な腫瘍摘出ができない場合,放射線治療(定位的放射線治

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