診療支援
治療

アレルゲン回避指導の実際
practical guidance of allergen avoidance
山口正雄
(帝京大学ちば総合医療センター教授・第三内科(呼吸器))

頻度 よくみる

GL喘息予防・管理ガイドライン2021

GLアナフィラキシーガイドライン2022

GL食物アレルギー診療ガイドライン2021

GLアレルギー総合ガイドライン2022

ニュートピックス

・ガイドラインにおいて各対策のエビデンスレベルが示されている.

治療のポイント

・アレルゲンを正しく診断することが重要である.

・患者ごとに閾値や誘発される症状の重篤度は異なるので,回避すべきアレルゲンの範囲と量を適切に指導する.

・アレルギー症状を呈するアレルゲンに対して回避を行うが,症状を呈さない品目については原則的に制限を設けなくてよい.

・小児であれば保護者,職業性曝露であれば産業医と協力する.

◆病態と診断

A病態

・喘息,アナフィラキシー,アレルギー性鼻炎・結膜炎,即時型食物アレルギーなどⅠ型アレルギーに基づく疾患では,アレルゲンと特異的IgEとの反応により症状を呈する.基本的にはアレルゲンが繰り返し体内に入

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