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GL線維筋痛症診療ガイドライン2017
GL慢性疼痛診療ガイドライン(2021)
GL専門医が教える 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)診療の手引き(2019)
ニュートピックス
・FM,ME/CFSはCOVID-19感染の重症化・死亡のリスクではないが,感染あるいはパンデミック状態そのものが病態を悪化させる.
・FM,ME/CFSの痛みは国際疼痛学会,ICD-11では第3の痛みである痛覚変調性疼痛である.
治療のポイント
・多彩な愁訴とADL低下に個別性が強く,患者とのラポール形成が必要であり,患者の語りと対話的対応(NBM:narrative based medicine)が重要.
・治療・ケアのゴールは症状の緩和であり,日常生活への復帰を目指す.
・非薬物療法を含め集学的治療が必要である.
◆病態と診断
A病態
・FM,ME/CFSともに原因不明であるが,痛みの中枢性感作が成立し,脳内神経炎症による.
・多彩な身体,神経・精神症状を呈するが,他覚所見に乏しく,機能性身体疾患群,中枢感作症候群,医学的説明困難な症候に属する病態である.
・両者は類似病態であり相互に併存しやすく,FMでは関節リウマチ,シェーグレン症候群,脊椎関節炎などリウマチ性疾患との併存頻度が高い.
B診断
・多彩な症状を呈するが,特異的徴候や客観的所見がほとんどなく除外診断的側面をもつ.
・臨床的バイオマーカーがなく,徴候の組み合わせによる操作的診断となる.
1.FM
・米国リウマチ学会(ACR)の2010年診断予備基準でスクリーニングし,1990年基準で診断を確定する.
・米国疼痛学会と米国食品医薬品局(FDA)を中心とした国際共同のAAPT(ACTTION-APS Pain Taxonomy)診断基準(2019)が提案され,注目されている.
2.ME/CFS
・本邦厚生労働省の臨床診断基準(2017)があり,疲労・
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