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GL認知症疾患診療ガイドライン2017
治療のポイント
・認知機能障害,認知症の行動・心理症状(BPSD:behavioral and psychological symptoms of dementia),パーキンソニズム,レム期睡眠行動異常症,自律神経障害などに対する対症療法を行う.
・抗精神病薬に対する過敏性や,認知機能障害の治療によるパーキンソニズムの悪化,パーキンソニズムの治療に伴う認知機能障害の悪化など,薬物治療の副作用に十分留意する.
・特に進行期では急速に症状が悪化することもあるので,適切な診断と早期の治療介入を心掛ける.
◆病態と診断
A病態
・中枢神経系(中脳・大脳皮質)や自律神経系などへのα-シヌクレインの蓄積(病理学的にはレヴィ小体・レヴィ神経突起として観察される)を基本病態とする.
・同じくレヴィ小体を病理学的マーカーとするパーキンソン病と同一疾患スペクトラムに含ま