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GLパーキンソン病診療ガイドライン2018
ニュートピックス
・パーキンソン病疾患修飾薬として開発された抗αシヌクレイン抗体(cinpanemabとprasinezumab)の臨床試験の結果が2022年に報告されたが,両抗体薬ともプラセボとの有意差は認められず有効性は確認されなかった.
・ホスレボドパ・ホスカルビドパ持続皮下注(ヴィアレブ)が発売され,症状の日内変動(ウェアリングオフ)に対する治療の選択肢が増えた.
治療のポイント
・根治的治療法はなく,主に脳内ドパミン系に作用する薬物を用いた対症療法が中心となる.
・薬物治療は一生涯続くため,短期的な症状改善のみを目指すのではなく,中・長期的に運動合併症(ウェアリングオフ,ジスキネジア)や幻覚,衝動制御障害などの副作用の発現をできるだけ抑えることも考慮した治療を行う.
・抗パーキンソン病薬の種類は多いため,各薬剤の薬理作用,薬物動態を理解