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GL脳卒中治療ガイドライン2021[改訂2023]
治療のポイント
・脳卒中の病期や麻痺の重症度,回復段階,さらに重複する疾患や障害によって治療の内容やゴールを検討する.
・患者に目的意識をもたせ,「動かそう」とする運動企図下に運動や動作を集中反復する.
・早期からの十分な運動療法や作業療法に加えて電気刺激療法を併用する.
・下肢装具を積極的に活用し,早期から立位,歩行訓練を進める.
・日常生活動作(ADL)向上や家庭・社会復帰を念頭に診断や治療・介護を行う.
◆病態と診断
A病態
・直接的には大脳皮質運動野から脊髄前角細胞に至る錐体路の損傷で生じる.
・動作には,錐体路以外の神経系や意識レベル,高次脳機能も関与する.
・さらに関節可動域,筋緊張(特に痙縮)が影響する.
B診断
・麻痺の有無や筋力に加えて,中枢性麻痺ではどの程度,患者の意図通り正確に関節を動かせるかを診ることが重要.
・動作には感覚障害