診療支援
治療

心的外傷後ストレス症
posttraumatic stress disorder(PTSD)
金 吉晴
(国立精神・神経医療研究センター・精神保健研究所長(東京))

このコンテンツは旧版です。
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頻度 情報なし(一般人口調査では70万人だが,カルテ調査では2万6千人)

治療のポイント

・症状の軽減後も,社会復帰のための支援が必要である.

・性暴力,虐待などの被害についてはスティグマからの保護も必要である.

◆病態と診断

A病態

・予期しない生命の危険を生じる体験(トラウマ)に直面したあとで,その記憶が意図に反して想起され,再び同じ体験をしていると知覚される.そのために何度も被害を繰り返しているかのような強い不安が持続し,防衛反応として現実感の麻痺が生じる.

・多くの場合は半年以内に自然軽快するが,被害が深刻であったり,2次被害が生じた場合などに慢性化する.

B診断

・トラウマ体験の確認(死,重傷,性被害,虐待の実体験あるいは脅威に直面したこと).

・その体験が意図にかかわらず想起され(悪夢を含む),その際に強い恐怖や動悸,呼吸困難,筋緊張などの身体反応を生じる.また常に危険に直面しているかのような不安

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