頻度 あまりみない
GL振動障害の診断ガイドライン2013
◆病態と診断
A病態
・振動障害は,削岩機,チェーンソーなどの手持ち振動工具を使用する業務に長期間従事することにより,手指,前腕に生じる末梢循環障害,末梢神経障害,運動器障害を特徴とする症候群である.
・長期の振動曝露による血管平滑筋の肥厚,内膜障害,交感神経緊張亢進により,手指の冷えやレイノー現象(白指)の末梢循環障害が生じる.また,神経の浮腫や脱髄変化により手指のしびれや疼痛,感覚鈍麻などの末梢神経障害がみられる.
・振動障害は業務上疾病として毎年200名以上が新規認定されており,主要な職業関連疾患である.療養継続している者は毎年5,000人程度で,主な診療科は整形外科である.振動工具を使用する作業者を対象とした特殊健康診断の受診者は毎年60,000人を超えている.
B診断
・振動工具の使用歴があること.自覚症状(レイノー現象,手指の冷え・し