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ニュートピックス
・リモートワークや在宅勤務は働き方に多様性をもたらし,適応できる者と適応できない者の格差をもたらしたことから,「テレワークにおけるメンタルヘルス対策のための手引き」が作成された.
治療のポイント
・早期発見早期対応の2次予防,再発予防のための3次予防としての職場復帰支援が重要である.
◆病態と診断
・職場不適応にはさまざまな定義があるが,小沼らが1971年に提唱した定義「職場の労働負担(質量の不適合),職場環境(物理的,化学的,人間関係),個人の体質,素質(生活,知能,性,年齢など),個人の私生活環境(家族関係,生活経済,生活時間など)の絡みによって現実的な適応が妨げられた状態像」がある.職場不適応の結果,ストレス反応が生じる.この考え方は,NIOSH(米国立労働安全衛生研究所)の職業性ストレスモデルとも通じている.
・職業性ストレスモデルは,適応が妨げられた状態を職場