A最近のトピックス
新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行直後に開催された2023年の日本整形外科学会学術総会は完全対面式で行われ,開催地横浜には多くの参加者が集合した.学会長である岡山大学整形外科の尾崎敏文教授は学会のテーマを「究める-知・仁・術-Quest for Science,Spirit and Skills」とされたが,このテーマには「知は科学的なものの考え方や判断力,仁は医学に携わるものとしての誠実さ・優しさ,そして術は科学技術の進歩や手技の進歩を表し,それらをあわせて究めていくことが,バランスの取れた運動器医療を担うものの基本方針であり,さらなる整形外科の発展にも不可欠」との思いが込められているとのことであり,まさに今後の学会の方向性を示すものであった.基調講演は,今回のパンデミック制圧において中心的な役割をはたされた尾身茂先生が「新型コロナウイルス感染症 これまでと