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GL特発性大腿骨頭壊死症診療ガイドライン2019
ニュートピックス
・特発性大腿骨頭壊死症(ONFH:osteonecrosis of the femoral head)は厚生労働省の指定難病である.2019年10月には,厚生労働省指定難病 特発性大腿骨頭壊死症研究班により診療ガイドラインが刊行され,疫学・病態・診断・保存治療・手術治療(骨切り術,人工股関節置換術,骨移植・細胞治療)に関して詳述されている.
◆病態と診断
A病態
・大腿骨頭への血流障害が原因の疾患であるが,その機序はいまだ明らかになっていない.発症に関連する因子としては,ステロイド全身投与歴や習慣飲酒歴,喫煙歴などがあげられているが,これらの関連因子がない症例もある.
・国内での発生頻度は年間3,000人程度とされ,好発年齢は30~50歳代である.
・病型として,壊死の範囲からType A/B/C1/C2に分類され,病